●ごいあさつ 大雨と長雨の被害が報道されておりますが、該当地域の皆様には心 よりお見舞いを申し上げます。その他の地域の方々におかれまして は、お変わりはございませんでしょうか。お伺い申し上げます。 今夏は例年になく長雨で日照時間が少なくぶどうの生育は遅れてい ます。人にとっては凌ぎ易いのですが果物づくりには光が生命です から…。1日もはやい梅雨明けが待たれる今日この頃です。 今年は、私も外部の仕事は辞し、研究所のスタッフ一同と共に、美 味・安全・安心をモットーにぶどう作りに努力しております。どう ぞよろしくお願い申し上げます。 ●今年の管理と生育状況 @新設のハウス 33aの水田を1.5m盛り土し、堆肥を入れて土地改良をした上、 約20aのハウスを建てました。目下幼木(2年生)が40本ばか り順調に育っています。 A成園 約33aのビニールハウスと5aの簡易雨よけ栽培です。主な栽培 品種は「瀬戸ジャイアンツ」と「マスカットデュークアモーレ」で すが、詰め合わせ用の「ハイベリー」「ブラック三尺」「マスカッ トフルーレ」「花澤ローザ」その他育種用保存品種を含めると約 100品種を下りません。 B美味しいぶどうを作るための管理 何よりも健康な木を育てることが一番です。そのため昨年の秋から 堆肥による土作りをし、木の生理生態を尊重した冬の剪定を実施、 発芽後は品種の特性の能力を発揮できるように努めます。 ・日照と樹勢を考えながら芽かぎ誘引、摘心で面積あたりの枝や葉 の数量や配置を調整 ・摘房や粒間引きで房の大きさやならせる量を調節しています 後はこれからの日照量が左右して美味しくなるかならないか、気が かりです。万田酵素・キトサンを樹勢の弱い枝に散布しました。 C安全なぶどうを作るための管理 健康な木づくりと併せて病害虫の発生を少なくする環境づくりも大 切です。雨濡れや多湿を防ぐためにビニールで覆い、ビニールハウ スの周囲は防虫ネットで囲んでいます。そして慣行の1/4〜1/3の農 薬散布で大幅な減農薬で育てています。 新設のハウスでは効果的な減農薬化と作業者の安全のために新型防 除機(煙霧機)を導入しました。今日までの農薬使用状況を下の表 にまとめました。 2/3 ベンレート+石灰硫黄合剤(冬季越冬諸病害虫の防除) 4/24 トリフミン+モスピラン(発芽後ウドンコ病、諸害虫防除) 5/22 コテツアミスター(開花期ハダニと諸病の防除) 6/12 アミスター+デプテレックス(幼果期の諸病と害虫防除) 7/19 コテツ+ニーモイル(ダニ・スリップス防除と害虫忌避) そのほか毎日園内を見回り部分的に発生する諸病・諸害虫の初期発 生を観察。発見した場合は小型のスプレーでスポット的に農薬散布 をすることがあります。今年は長雨のためハダニ類・イラガ・カイ ガラ虫を発見し、スプラサイド・デプテレックス等で退治しました。 なお、粒間引きが終了した時点で袋をかけ、病害虫の侵入を防いで います。 ●私達のトピックス ・漫画「Ohスーパージャンプ」(集英社発行)の農業者漫画「地の 子」(つちのこ)のストーリーの一部モデルになりました。単行本 としては8月4日発売予定の「地の子」No.3、No.4に、花村ぶどう 研究所として掲載されています。 ・山陽放送50周年記念の番組に「どんぶらこ」というのがありま す。7月19日に30分生出演しました。26日(土)には「お早 うどんぶらこ」というので再構成されて放映されます。また、日本 テレビ系の番組が「瀬戸ジャイアンツ」(桃太郎ぶどう)の事を取 り上げて下さるとか。ゲストは島田紳介さんだそうです。(8月下 旬の予定) ・新品種「マスカットフルーレ」(仮称)が見事に着色。今まで満 足な着色が得られなかったのですが今年は宝石の輝きに似た可憐で 美しい姿で、濃い鮮赤色になっています。房数が少ないのでどなた の箱に詰め合わされるでしょうか。 ●花澤ぶどう研究所スタッフ一同です 茂(71歳)・睦子(69歳)・笠原・木村・藤森・吉岡 茂「ほんとうにいい人が集まったもんじゃなあ」 睦子「気がつくところが各々でバランスがとれるのね」 このほか陰で支えてくれている家族が6人。長男耕司(神戸単身赴 任中)・嫁 恵子(私達の生活全般と事務全般)・次男伸司(すぐ 近くに住んでおり仕事を持っています)・嫁やす江(勤務のない時 はあれこれ手伝ってくれています)・佑樹(高3 テニスに夢中で す)・恵梨子(中2 同じくテニスに夢中です) みんな仲良しなのが我が家の宝です。 孫の恵梨子が先日、「テレビで見ると嫁と姑は犬猿の仲だけど、う ちはおばあちゃんとお母さんは仲がいいよなぁ。恵子おばちゃんと おばあちゃんも仲がいいもんなぁ。」と言ったそうです。ちゃんと 見ているのですね、子供は。 ●グループ活動「果樹栽培を楽しむ会」 7年目に入ったこの会、会員27名、内5組は夫婦で参加、2組は 親子で参加、みんな果物作り狂の人達です。月1回学習会を開き、 盛り上がります。 その中でぶどう作りにはまり込んだ人達8名は、大型ハウスを建て て私の育成した品種「瀬戸ジャイアンツ」(桃太郎)と「マスカット デュークアモーレ」の栽培に挑戦し、今夏から見事に収穫が始まり ます。どうぞご支援ください。 ●今年の受注・発送・支払いについて @受注は9月10日までにお願いします。桃太郎ぶどうの1キロ箱 の発送をお受けします(試験的に発送して見た結果問題がなかった ので)。ただ、発送用の外箱や輸送の安全を図るための資材代がか かるため、1箱の代金を200円アップさせていただきます。ご了 承下さいませ。 A発送は9月からです 天候の関係で何とも申せませんが美味しくなってから発送いたしま す。決断が下されるまでお待ち下さい。 Bお支払い 昨年は手違いが1件だけでした(未納者が)。パソコンでばっちり と処理してくれた恵子に頭が下がります。 今年も昨年同様に商品を発送した後、ぶどう代と送料を計算し、請 求書をお届けしますので、よろしくお願いします。 Cその他 画材用ぶどう(実・枝葉付)をご希望の方は5,000円でお分 けします。葉が色づくのは10月末からです。その頃が一番きれい です。 ●ご来園をご希望の方は10月に入ってからにしていただくとお話 をする時間がとれます。事前に必ずご連絡下さいませ。 E-mail wine1@mx32.tiki.ne.jp (睦子用) 携帯 090-3631-4436 研究所用のメールは「ぶどう栽培の指導」に使用しますため、販売 等につきましては睦子の方へお願いします。ただし、申込みは文書 でご記入下さい。ご面倒ですが…。 メールは毎日チェック出来ないことがありますのでご了承下さい。 続き(第18号)を読む 前(第15号)へ戻る 第16号PDF形式