●ごあいさつ 地球の自然なリズムが狂ったのかと心配されるほどの暑さですね。 皆様、お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。御見舞い申し 上げます。昨今は厳しい不況嵐の中で私達農業を営むものにとって も、悪戦苦闘が続いております。 私共おかげさまで健康に恵まれ、こうしてぶどうのご案内が出来ま すことを感謝しております。 丹精こめて育てておりますぶどうが今年もご満足いただけるように と念じております。 どうぞ桃太郎ぶどう(瀬戸ジャイアンツ)をはじめ色々な種類のぶ どうをご賞味いただければ幸いでございます。ご注文をお待ち申し 上げます。 なお、”注文書はまだですか?”とお電話やFAXを下さいました方々 に励まされてやっとこのお便りを書きに取り掛かることが出来まし た。感謝致しております。ありがとうございました。 ●今年のぶどうの生育状況は 春からの気候の推移が早くてぶどうの生長も促進されました。これ からの異常がなければ昨年より一週間早い収穫になるでしょう。 育ち具合は良好です。今袋かけの途中ですが桃太郎ぶどうの若木は 成木並に生長し、約30%増の収穫量を見込んでいます。 開花期頃に農薬抵抗性の強いアブラムシが一部分に発生し、防除に 苦しみました。けれども完全有機減農薬栽培で頑張っております。 目下は梅雨の気象独特の激しい高温や強い日照と長雨曇天で日照量 の変化に神経を使っています。 例えば前日まで曇雨天が続き昼頃から急に晴れて強い日射しが照り つけますと換気していてもハウス内は一気に40度近くなります。 ぶどうの葉は一斉に激しく蒸散作用をするため、葉から水分が大量 に放出されます。葉から根に”大量の水をよこせ”と指令が届きま す。しかし、根から水を吸い、葉に届けるには時間がかかります。 その一寸の時間に葉から蒸散する水が不足すると芽やけ・縮果病と いって高温脱水病を生じ、枯死します。 換気をよくするため、天窓を開いています。僅かな雨などで少し濡 れても病気を誘発します。病気になれば防除のため、農業汚染や品 質低下は免れません。 このため天窓の開閉は24時間体制で対応しています。窓の開閉に は自動制御も可能ですが、ぶどうの品種の能力の違いもあって「備 前ゴールド」「マニキュアフィンガー」「M.アレキサンドリア」等 は大きな打撃を受けました。 ●ぶどうは刻一刻と生長を続け、一日見ないと驚くほど生長し、果 実が変化します。粒間引き、枝の管理、水の管理などの期管理を怠 ると、収量や品質に大差を生じ、来年の生育まで影響を受けます。 目下、着色開始期で、状況を見ながら結果量を調節して袋をかけて います。 こうした苦労のあと、やがてぶどう達は”この姿この味を誉めてくだ さい”と言わんばかりに美しい様々な姿で私達の努力に応えてくれ ます。あと40日ほどが勝負です。その日まで一刻たりとも目が離 せません。 ぶどうの樹は私達のち密な管理と愛情にそむくことはありません。 へつらいもありません。正直そのものです。 作品は私共の鏡となり次なる夢を与えてくれます。ありがたいです。 9月に台風が来襲しないよう祈っております。(茂) ●お中元に間に合いますか? 今年も沢山の方々から旧盆(8月13日)以前のお中元に送りたい とお便りをいただきました。残念ながら我が家はそれにお応え出来 ません。 お盆に間に合わそうとするに加温促成栽培の必要があります。当研 究所では自然栽培のため、どうしても9月頃でないと発送出来ない のです。悪しからずお許し下さい。 参考までに、お中元は一時期に集中するのでご挨拶状だけお出しし、 現物は9月に…という方もおられ、先方の皆さんが喜ばれているとか。 ●皆様からのお便り(PDFをご覧ください) 続き(第13号)を読む 前(第11号)へ戻る 第12号PDF形式