●ぶどうさん ありがとう 今年も、たわわに実をつけ、皆様のご注文に応えようと一生懸命に 働いてくれたぶどう君、ありがとうございました。 品種によって、葉の色づき具合の違うことにやっと気づき始めた私、 色とりどりとまではいきませんが、とてもきれいです。 「自然の描く風景は、美しいものだなあ。」と葉数の減っていくの を眺めております。 「台風が来なかったから、来年はもっといいものが出来るぞ」と、 つぶやいている主人は、相変わらず忙しい毎日でとび回っております。 平成元年にハウスが出来て、宅配を始めたのは平成三年、私が手伝 うようになったのは平成五年です。したがって私は四年生です。 「お礼状を考えて見ろ」とまかされるようになりました。 普通のお礼状ではつまらないと思い、何号まで続けられるかわかり ませんが、こんな形でお便りを届けようと考えました。 ●先客万来のぶどう園に… 雑誌の原稿をチラッとのぞいて見ました。主人が書いているタイトル が、「先客万来のぶどう園をめざして」でした。”少しでも願いが 叶うといいな”と思い、お便りのタイトルにしました。 思えば平成三年、初めて商売をすると言い出した主人。”研究だけに 力を注げばいいのに”と考える私。二人の息子夫婦たちは、遠くから 静観しておりました。 それでも始まった主人の考える「世界のぶどう詰め合わせ」発送。 心配してあれこれアドバイスをしてくれた妹夫婦のおかげで、片脚 運転とはいえ動き出しました。 ご近所で力を貸して下さる友人や、ぶどう仲間の皆さん達も度々 来て奉仕して下さったおかげで何とか一年目は終了。 二年目は箱づくり。私の友人の絵を使用させてもらい、経費の節約を。 三年目はパンフレットの作成(完成)。 四年目は封筒・用箋等。 五年目にはハウスを増築、また作業する場所が広がりました。 でも、後退しないでとにかく前へ走っています。 ●みなさんのおかげです 毎年報道関係の方々が気にして下さって色々な形で宣伝をしていた だき、少しずつお客様が増加。 そして、皆さんがぶどうを送って下さった先方様からも、ご注文を いただくこともあり、また少しお客様の数が広がっております。 本当にありがとうございます。もう毎年お買い上げ下さっている お客様もございます。重ねて厚くお礼を申し上げます。 ●たくさんの心をいただきました 人脈に恵まれた主人。いつも助けて下さる友人・知人が出入りして います。私の周囲にも沢山の友達がいて助けていただきました。 ・粒間引き・袋かけ・除草と労力提供してくださる友 ・送り状を書いたり、名簿を作ったりしてくださった友 ・電話番に来客接待に忙しい様子を見て昼食を作って来て下さった友 ・愚痴をじっと聞いて下さる友 …と、あげればきりがありません。 「炎天下 額に汗をばしたたらせ 宝石のしづく ぶだうは育つ」 「ひと粒の ぶだうにひたすら愛をこめし 一房のおもみぞ 値千金」 「この星の 葡萄集めて究めゐる 美しきなりはゐに 幸せあれな」 昨年九月十三日に友達が読んで下さった歌の中から三種を載せました。 心豊かに手伝いもしたいと思っております。 ●ぶどう研究会の沖縄旅行に… 十二月に行われる会に初めて連れて行ってもらえることになりました。 ぶどうのことは何も分かりませんが、新しい友達も出来るでしょうし、 沖縄の景色を楽しんで来ます。主人から誘われたのは初めてなので 喜んでいます。一年間の慰労をして参ります。 沖縄には、私が小さい頃台南でお世話になった方がおられます。 亡母が仲人をした方です。お会い出来るといいのですが…。 ●一番心配してくれているのは息子達夫婦でしょうか 「おやじの好きなようにさせてあげたらいいんじゃないの」と長男。 (岡山市在住) 「これだけのぶどうの後はだれが管理するんなら。」と二男。(すぐ 前におります) 後継者がいないことは、我が家の大きな悩みです。でも、将来のこと より、目の前のことを処理しなければなりませんので、主人と同じ ように、私も前だけ見つめて歩くことにいたします。 幸いにも二人の嫁に恵まれ、いろいろな形でだまって協力してくれて います。 グチをこぼすのは私で悟してくれているのがお嫁ちゃん達です。 息子達もこの困ったおふくろをどうしようもないと思ってだまって 見てくれています。 ●どうぞ来年もよろしくお願い申し上げます 百三十五名の皆様からご注文いただきました。御縁をいただいたこと を感謝申し上げますと共に、ご壮健でご越年なさいますようお祈り 申し上げます。 ●お詫び 大事なことが後回しになってしまいました。 ご注文いただきましてから発送までずい分日数のかかった方々が 沢山ございました。 ぶどうの種類によって熟す時期が違い、詰め合わせる色、粒の大きさ、 味、といっていると中々難しく、種類が多すぎるのも考えものでござ います。 それに、研究用で沢山品種がありますが、詰め合わせたら「その他」 ばかりというのではいいものに思えないと教えて下さいました方々 もあり、受け取る側に立ってみたら、そうかもしれないと反省して おります。私が品種の見分けがつくようになればよろしいのですが、 あまりにも沢山あって主人が家にいる日でないと箱詰めも出来ない といった状態ですので難しいところでございます。 主人がまた外へ出回る事が多い人で家を預かるのも一仕事です。 (よくわからないことに答えるのは、ものすごいストレスですから。) とにかく普通のお店と異なり研究も指導もしながらですので、ご迷惑 をおかけしたとは存じますが、事情ご理解いただきお許し下さいませ。 向寒の折柄、くれぐれもご用心下さいませ。 続き(第2号)を読む 第1号PDF形式